2011年 07月 02日
百田尚樹「影法師」
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百田尚樹さんの「影法師」を読了し、
同じ著者の「永遠の0」と同様に
胸がじわりじわりと温かくなった。
お互い尊敬し合い、
生涯の契りを誓った2人の武士。
一方は大出世を果たすが、
将来が有望しされていたもう一方は
大事な場面で役割を果たせず、
不始末により国を追われることになってしまう。
不始末をしでかした男は
その後も表舞台に出ることなく
生涯を終えることになってしまうのだが、
そこには隠された真実があった。
終盤に差し掛かると、
真実が明かされていき、胸が熱くなっていく。
まるで走れメロスのようであり、
走れメロスを越える一品でした。
作中に出てきた、
人が一日に食べる米が穫れる土地の大きさを
一坪と定めているというくだりには、
なるへそと思いました。
坪とか反という単位は、
すべて米作りからできた尺度みたい。
オススメですので、
もしよかったらどーぞ。
また明日。バイビー
by t_toshiyuki19
| 2011-07-02 23:44
| ブック